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令和3年9月15日
北海道放送 - 引用
恋人や結婚相手を探す「マッチングアプリ」で、知り合った異性から投資を持ちかけられ、現金をだまし取られる「投資型ロマンス詐欺」と呼ばれる詐欺の被害が、道内でも相次いでいます。甘い言葉で誘う、その巧妙な手口とは…。
「2人で一緒にやれば楽しいし、また稼げるし、何しても一緒に同じ行動できるのは嬉しい!」
被害に遭った、東京に住む30代の男性会社員は、6月にマッチングアプリで「カナダと香港のクォーター」と名乗る女と知り合いました。
「婚活の目的で、とある婚活アプリに登録してまして、出会ったのは6月です」(被害者の男性)
SNSでやりとりを重ね、恋心を抱いたという男性。知り合って1か月もたたないうちに、女は投資を持ちかけてきました。
紹介されたのは「VNT(ブイエヌティ)28」というカジノサイトでした。
「これは投資だから、2人の将来のためにチャンスをつかもうというような言葉の誘導があった」(被害者の男性)
男性は1万円ぐらいの金額から投資を始めました。利益が口座に振り込まれたため、安心したといいます。
その後、女が誘ってきたのは、高額の掛け金が必要な「カップル限定イベント」でした。
「今回のイベント、今までにないボーナス多いし、チャンスつかまないと。2人でチャンスつかむって約束してたじゃん」(女性)
「一般人の私には余裕がないだけだよ」(男性)
男性は不安を感じながらも、女に言われるがまま、カードローンや家族への借金で、500万円あまりを工面しました。
サイトにつぎ込んだ金額は、あわせて800万円にのぼりました。
「元金を引き出そうとしたら、今まで引き出せていた暗証番号が受け付けなかった。最初はもうかってると思わせて、高額になると引き出せなくなる」(被害者の男性)
「暗証番号が使えない」とカジノサイトに問い合わせると、再発行のために300万円の補償金を要求され、男性は警察に相談しました。
結局、男性は600万円をだまし取られました。
「やっぱり許せない。純粋な欲求を利用して、悪用して、言葉巧みにだます、様々な名目で多額のお金を払わして払わすだけ払わす。このままだったら(自分と)同じような人が増え続けちゃう」(被害者の男性)
道内でも今年に入って、7件のこうした「投資型ロマンス詐欺」が発生していて、被害総額はおよそ7000万円にのぼります。
道警は、だます側が、台湾、中国、イギリスなどの「外国人」を名乗ることを特徴に挙げています。
「犯人側からは、すぐにだましの言葉を用いることはないようで、ある程度の期間、人間関係を構築させるような行動に出ている。だんだんエスカレートして、100万円単位のお金を投資するような大きな被害が生まれてしまった」(道警本部捜査二課・吉村弘樹次席)
利用者が増えているマッチングアプリ。警察は、やり取りの中で投資話が出たらすぐに詐欺を疑ってほしいと呼びかけています。
9月15日(水)「今日ドキッ!」午後6時台
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