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令和5年6月27日
FRIDAY - 引用
「みんなのたまご倶楽部」の勧誘セミナーで熱弁を振るうM被告。会員同士の協力が必要だと主張していた「有罪になっても刑期を終えたら、あの男はすぐ同じことをするはずです。社会的に”抹殺”しなければ、また被害者が出てしまいます……。120人の被害者が立ち上がり、6月末に集団訴訟を起こすことを決意しました」
北陸地方に住む70代の男性Aさんは口調は穏やかながら、あえて厳しい言葉を口にした。
「あの男」とは、M被告(59)。昨年11月30日、警視庁に無限連鎖講防止法違反の容疑、いわゆるネズミ講で逮捕され、その後起訴された人物である。
被告は、’21年10月から全国各地で開催したセミナーで、「『みんなのたまご倶楽部』の会員になって毎月10日までに1万3900円の会費を払ってくれれば、月に90個のブランド卵を届けます。新規会員を紹介してくれたら、一人当たり月最大24万円の配当を払います」と謳(うた)い、1万人以上から約3億円を集めていた。ところが、「卵も配当も送られてこない」などの被害報告が相次ぎ、事件化するに至ったのだ。
複数の被害者の証言によると、被告はかつて疑似通貨を発行して約1285億円を集めた円天事件の首謀者・波和二(なみかずつぎ)の部下だったという。その後、韓国製化粧品のマルチ商法に関わったのち「みんなのたまご倶楽部」(以下・たまご倶楽部)を立ち上げた、いわくつきの人物だ。
近年、トラブルや摘発が相次いでいるマルチ商法や投資詐欺は、SNSなどを介して出会った若者同士の間で伝播していったものが多い。だが、たまご倶楽部の特徴は「中高年のリアルな人間関係に侵食する」手口にあった。「被害金額より人間関係の被害を嘆く被害者が多い」と前出のAさんは嘆く。
「1年ほど前に知人に勧められてセミナーに参加したのですが、そこで被告は、たまご倶楽部は大手の商社や食品会社が共同で行う事業だと説明していました。それなら大丈夫だと思い、自分が入会したあとに家族や親戚4人を勧誘、入会させてしまいました。生活に不安を覚える年寄りを騙すには、身近な食材の卵はうってつけだったのでしょう。4人には自腹を切って返金しましたが、それで済む話ではない。信頼関係は失われ、親族関係はいまもギクシャクしています……」
◆まだ騙されている人もいる
近畿地方で1人暮らしをする70代の女性Bさんは、韓流アイドルという共通の趣味を介して知り合った同年代の女性から勧誘を受けた。
「政府の失敗で年金は破綻するから、副収入源を作るべきと言われ、将来の不安から入会してしまいました。1万3900円という月会費が、年金暮らしの私にも出せる手頃な金額だったのでつい……」
この手の詐欺に遭ったことがなかったBさんが、たまご倶楽部の毒牙にかかってしまった背景には「コロナ禍による孤独」という特殊な事情もあった。
「東京で暮らす息子に相談すればよかったんですが、当時はコロナが流行していたこともあり、顔を合わせて話す機会を作れませんでした。そんな寂しさのなか、新たに出来た友人との縁を大切にしたいという思いが強かったんです。紹介者も騙されていたので恨みはないのですが、顔を合わせることはなくなりました」
今回の集団訴訟の意義について、被害者の会の代理人を務める加藤博太郎弁護士が話す。
「今後、刑事裁判で、被告が無限連鎖講防止法違反で有罪になったとしても、直ちに被害弁済がされる可能性は極めて低い。また、金銭以上に、人間関係を毀損されたことに怒りを覚えている被害者も多い。刑事と並行して民事でも被害を訴えることが被害者の精神的回復につながるという判断に至りました」
集団訴訟に加わる120人は、被害者の全体からすればごくわずかだ。その一人である50代の男性Cさんが語る。
「被告は逮捕直前、会員らに『戻ってきたら配当を支払うが、訴訟を提起した会員はその資格を失う』というメッセージを送っていました。元会員の中には、まだ被告に騙されている人もいるんです」
高齢者の孤独と不安に付け込んだ悪徳詐欺師と、Aさんたちは徹底的に闘う。
『FRIDAY』2023年6月30日号より
令和5年6月19日
TBS - 引用
『みんなのたまご倶楽部』と称するねずみ講を運営し、およそ2億8000万円を集めたとして起訴された男が初公判で起訴内容を否認しました。
M被告(去年11月)
「安心して待っていてください、大化けしますよ。GoogleやAppleと同じような会社になってみせますので。今耐えるときですから」
卵を買えば毎月配当金が得られるとうたう『みんなのたまご倶楽部』を運営していた東京のM被告(59)。去年5月までに会員1万人あまりからおよそ2億8000万円を集め、ねずみ講を運営した罪に問われています。
きょうの初公判で裁判長から「ねずみ講を運営しようとしたことは」と問われると、「ありません」と起訴内容を否認しました。
また弁護士は、金銭配当のための組織ではなく卵の販売組織だと主張し、争う姿勢を示しました。
令和4年12月21日
産経新聞 - 引用
「みんなのたまご倶楽部」と呼ばれるねずみ講を運営したとして、東京地検は21日、無限連鎖講防止法違反罪で、運営会社社長、M容疑者(59)を起訴し、元事務員、S容疑者(63)を略式起訴した。
捜査関係者によると、M被告は令和3年10月~4年5月、全国の会員約1万人から計2億9千万円を入金させるなどし、無限連鎖講(ねずみ講)を運営したとして起訴された。
みんなのたまご倶楽部は、入会金1万円と、毎月卵90個分の代金1万3900円を支払うと、毎月2万5千円の「報酬」を受け取ることができ、会員を増やすとさらにボーナスがもらえると宣伝。M被告自身も、全国各地でセミナーを開き、高齢者を中心に会員を獲得していた。
3年10月の発足から1カ月程度で報酬の支払いや卵の配送が滞り始めた。ねずみ講が破綻したとみられる。
令和4年11月30日
TBS - 引用
「安定した収入を得ることができる」などと言い高齢者から金を集め『みんなのたまご倶楽部』と称するねずみ講を運営したとして健康食品などを販売する会社の社長の男が警視庁に逮捕されました。
無限連鎖講防止法違反の疑いで逮捕されたのは、東京の健康食品などを販売する『G-PEX』の社長M容疑者(58)です。容疑者は『みんなのたまご倶楽部』と称する「ねずみ講」を運営し、去年10月からおよそ8か月間、都内の男性ら複数人から30万円を集めた疑いがもたれています。
捜査関係者によりますと『みんなのたまご倶楽部』は栄養価が高いとうたう「たまご」90個を購入させていましたが、実際には大半の会員には購入した「たまご」が届かずそのうえ、支払いを下回る配当しか受け取れない事態が多発していました。
警視庁は容疑者がおよそ1万人から数億円を集めていたとみて被害の実態解明を進めています。
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